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ほめる、ばかりじゃ駄目

2010年4月7日(水)

その科学が成功を決める

感想:
この中での一つのエピソード
子育てに関する指導書には必ずといっていいほど、子供を絶えずほめて自信をつけさせるのが一番だと書かれている。だが、果たして本当か?
1990年代に、コロンビア大学でほめることについての研究が行われた。
実験では、400人以上の10〜12歳の子供を3グループに分け、知能テストを受けさせた。

そして、テストの後、子供たちには実際の成績は伏せ、一人ひとりにはとても優秀で、80%以上正解できたと伝えた。

まず第1グループの子供には、こんなにたくさん問題が解けたのは頭がいい証拠だと話し、第2グループの子供には何も言わなかった。
その結果、次の実験で変化が現れた。
この実験では、子供たちは2つの課題の片方を選ぶように言われた。一つは難しいが、やりがいがある。
もう一つは簡単だが、学ぶことは少ない。
すると、頭がいいとほめられた子供の65%が簡単な方を選んだ。一方、ほめられなかった子供は45%だった。
実験の最後に、最初に与えたものと同じくらいやさしいテストが与えられた。
最初のテストでは子供たちの成績はどのグループもほぼ同じだったが、このテストでは成績に大きな差が出た。
結果は、頭がいいと言われたグループが一番点数が低かったのだ。

なぜほめる事が成果を上げなかったのか?

頭がいいとほめられた子供は、失敗を恐れるようになるからだ。成功しなければ格好悪いと考え、難しい問題への挑戦を避ける。
しかも頭がいいと言われた場合、自分は頑張らなくても出来ると思いこみ、努力をしなくなる。そして、不幸にして悪い成績をとると、無力感に襲われ、自分は能力がない、と思ってしまうのだ。

では、ほめる事は全て良くないのだろうか?

実は、まだ紹介していない第3のグループの子供がいる。
彼らも他のグループ同様に最初のテストでは「80%正解だった」と言われ、その後でほめられた。
ただし、この時は、頭の良さがほめられたのではなく、
いい点がとれたのは、一生懸命に努力したからだねと言われたのだ。

このグループの子供たちは、他の2つのグループの子供と行動の仕方に大きな違いが出た。
難しい問題と簡単な問題のどちらかを選ぶとき、簡単な方を選んだ子供はわずか10%ほどであった。
そして、最後にもう一度やさしい問題を与えられた時、最初にやった時よりも多くの問題を解いた。

この結果から、努力に対するほめ言葉と能力に対するほめ言葉との言葉の違いが、はっきり見てとれる。

努力をほめられた子供は、失敗を恐れずやってみようと思うようになる。
そして、懸命に努力しようとするため、成功の可能性も高くなる。
また、仮に失敗しても、原因は努力不足にある、と考える事が出来る。
自分には能力がない、という無力感を避けられるのである。

その科学が成功を決める

著者:リチャード・ワイズマン

その科学が成功を決める

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